「おひとり様」について
- The K Life Facilitation
- 2024年11月13日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年11月15日
今週の東洋経済「超・孤独社会 ソロ時代の処世術」が面白かったので、記事を書きたいと思います。
実は私も離婚を経験しており、再婚をする予定もないので、世間でいういわゆる「おひとり様」に該当します。
ですので今回の東洋経済の記事は私にとっても他人ごとではありません。
非常に興味があったのが、人間関係が希薄であるがゆえに巻き込まれる様々なリスクです。
まずは「ロマンス詐欺」。
特に「おひとり様男性」は高齢になるにつれて「親しい友人がいない」という回答が、女性と比べても、また世界的に見ても突出しているそうです。
「話す相手がいない」、そんななかロマンス詐欺師は優しい声をかけてくれるわけですから、それは「信じたい」と思ってしまうはずです。
人間関係に対する満足度は、かなり自身の幸福感に影響を与えるため、当人からすると「怪しい」と思う気持ちよりも「信じたい」という気持ちが勝ってしまうのかな…と、改めて恐ろしさを感じました。
「投資詐欺」でも同じような人々が被害にあっているようです。
周りからするといかにも「怪しい」話であっても、それについて「怪しくない?」「おかしくない?」と指摘をする人がいないからです。
また、投資詐欺への最初の入口として、やはり「話す相手」がいないため、街中で「ちょっといいですか?」という声をかけられると対応してしまうというのがあります。
こちらに関しては、私自身も全くそうで、普段話す機会が限られている分、時間があれば話を少し聞いてしまう、ということが実感としてあります。
「それおかしいよ」と言ってあげる人がいないから陥ってしまう他のものでは、「陰謀論」が挙げられます。
「陰謀論」というのは、「世の中裏の組織が牛耳っている」「今流行っている〇〇は裏の意図がある」といった類の言説ですが、主にYoutubeやSNSによって広められています。
家に話す相手がいない「おひとり様」はYoutubeを見てしまいがち、というのは、私自身で実証済みでして(笑)、こちらも本当に気をつけないといけないな、と感じました。
最後に「セルフネグレクト」の問題。
「セルフネグレクト」というのは、部屋の掃除や自身の衛生などの自己の生活に関する管理を放棄してしまうことで、実は自分の父も生前にこのような状況に置かれていました…
この「セルフネグレクト」、雑誌の中では「ゆるやかな自死」とも表現されていました。
私も父と話すたびに「もっとちゃんとしなよ」と伝えていたものの改善される気配はなかったわけですが、彼の中ではそんなことよりも、何かこの世に対する諦め、複雑な思いがあったのかもしれません…
この「セルフネグレクト」の記事の部分は、私に色々なことを考えさせてくれました。
自分自身も「おひとり様」であり、父も「セルフネグレクト」の気配があった…
そんな私だからこそ自分や父と同じような境遇、「孤独社会を生きる」人たちへの仕事も考えていきたいなと思います。
上記のようなリスクだけではなく、「生活」「お金」「財産の処分」など、「おひとり様」が抱える課題は数多くあります。
そういったことの解決の手助けに、自分の力を使うことを考えたいと思います。

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