パリオリンピック閉幕
- The K Life Facilitation
- 2024年8月15日
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8月11日、約2週間にわたって開催されていたパリオリンピックが終了しました。
日本の金メダル数は過去最多の20個だったそうです、すごいですねー!
メダル数が多かった競技がレスリングや柔道で、今回はフェンシングのメダル獲得が目立っていましたね。あと体操の岡慎之助選手が金メダルを3つ(団体、個人総合、鉄棒)獲得しています。岡選手は私と同じ岡山県出身なんですよ。それだけでちょっとうれしい気持ちになります(笑)
さて、私が贔屓しているバレーボール競技ですがメダルは獲得ならずということで、残念でした…ただ、テレビ視聴率は全競技の中でも高かったようで、視聴率1位は「男子準々決勝:日本対イタリア」だったそうです。やはり皆さんの注目度も高かったんですね。バレーボール好きとしてはこれも嬉しく思います。
それではニーズがあるかどうかということは完全に無視しますが、各バレー関連競技について少しずつコメントを…
■男子バレー(インドア)
優勝は東京オリンピックに続いてフランスとなりました。ほぼ前回大会と同様のメンバーで2連覇となりました。元々フランスはパリオリンピックを照準に強化していたと思いますが(東京で幸運にも一足早く花開いた)、選手も円熟期に差し掛かり、まさに完全無欠な強さでした(決勝戦もポーランドに3-0で勝利)。とはいえ、普段から国際大会を見ていると、上位強豪国間の力の差はほとんどなくて、コンディション面だったり短期決戦の中でどれだけ勢いに乗れるか、という部分の差かと思います。決勝戦は私も見ていましたが、粘り強いディフェンスに柔軟な攻撃、そして強力なブロック(私はブロックの強いルゴフ選手推し)で、勢いに乗ったときの日本のバレーにさらに上乗せで+最強ブロックがあるという状態で、まさにUnstoppable状態でした。
日本はというと初戦ドイツに惜敗したものの、なんとか決勝トーナメント進出は果たしましたが、準々決勝でイタリアにまたしても惜敗、ということで幕を閉じました。ドイツもイタリアも正直勝ててもおかしくなかった、と言われるものの、そこにはやはりメンタリティ面で差(というより違い)があったように思います。
日本は実績を重視します。石川祐希選手もよく「大舞台を経験しているのと経験していないでは全然違う」と言います。ただ、ドイツ戦もイタリア戦も試合に勝つ直前まで行っていて、そこで過去にドイツ・イタリアを倒している実績を念頭に「よし、勝てる」と思ってしまい、イタリア・ドイツのギリギリでの反撃に、ほんの少し動揺してしまったのではないかと思うのです。私の勝手なイメージですが、西欧の人たちは良くも悪くも「過去は過去さ、本番にできればいい」というメンタリティを持っていると思っていて、その考え方の違いが勝敗を分けたのかもしれない、と思うわけです。もはや「差」ではなく「違い」ですね…(石川選手のいう経験の大事さは否定のしようがありません…)
いやー惜しかったです。また次回に期待しましょう。
■女子バレー(インドア)
優勝は初のメダルが金色!ということでイタリアが優勝しました。私は試合の最終盤しか見ていませんでしたが、イタリアは大エースのエゴヌ選手中心の強力なオフェンスというイメージでしたが、アメリカの攻撃をブロックとレシーブで固く守り反撃するという強いバレーでアメリカを寄せ付けませんでした(アメリカとの決勝戦3-0)。バレー界ではよく「ディフェンスは日本のお家芸」みたいのことを聞きますが、男子も含め各国守備が向上しているところを見ると日本チームもさらに守備を磨かないといけないかなと感じています。
バレー女子日本代表は、ポーランド・ブラジルという強豪国と同グループでしたが、残念ながら予選を突破することができませんでした。ただ、今回オリンピックを最後に引退を表明していた古賀紗理奈選手のラストマッチとなったケニア戦に勝利したのは喜ばしい結果と思います。女子日本代表は、オリンピック前に行われたネーションズリーグでのブラジルに勝利したときのように、相手が悪い時に自分たちのスーパープレーが出て勢いづき、根性で差し切る、というパターンが出れば強豪国ともいい勝負になるのですが、相手の状況がよかったとしても自分たちの力だけでパチンとスイッチを入れることができない(少し受け身)、というのが弱みかなと思います。ただ、女子メンバーは年齢的にもまだ次回を目指せる選手が多く、若い世代の力も向上しているので、また気持ちを新たに次回頑張ってほしいと思います。個人的には外国人監督はどうかな?と期待しています(笑)
■女子ビーチバレー
優勝は順当に世界ランク1位のブラジルペアでした。ちなみに日本の長谷川暁子/石井美樹ペアは決勝トーナメント初戦でこのペアに敗れています…
オリンピックのビーチバレー競技における日本のプレゼンスですが、今回自力で出場権を獲得したのが16年ぶり、勝利は20年ぶり、ということで個人的には大健闘だったと思います。(日本男子インドアも自力出場は16年ぶりですが、最近強いのであまり驚き感がなかったです笑)特に予選の最後の試合で、何度か対戦したものの今まで一度も勝てなかった競合のリトアニアペアを全く寄せ付けず、日本ビーチバレーに20年ぶりの勝利をもたらした試合は圧巻でした。ビーチバレーは基本的に攻撃と守備の読みあい・駆け引きの部分が大きいのですが、ことごとくリトアニアペアの攻撃予測をはめて、繋ぎ、次々と相手の裏をかく攻撃がはまり、セットカウント2-0(11-21、5-21)と完全な試合運びでした。この勝利のおかげで敗者復活戦に望みをつなぎ、敗者復活戦で地元フランスペアに勝利(会場の声援がものすごかったです)、ベスト16まで残ることができました。ベスト16はさらに24年ぶりだそうです。素晴らしかった!この成果をきっかけにさらにビーチバレー競技が発展し、ゆくゆくは日本もメダルを狙える国になってほしいと思います。
いずれにせよ、選手の皆様お疲れ様でした!!!




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